おさらい
前回の記事ではAtCoderで黄色になるまでの振り返りを行いました。
ただそれで大きかったと思ったのがVRChatで行われていたVRC競プロ部の活動でした。
ただこちらに関してはAtCoder文化に留まらずVRChatに関する考察にもなるのかなと思いましたので、こちらは別で書き溜めようと思いました。例によって書き溜めることが目的である為、読みやすさはあまり考慮していません。
ちなみにVRChatから来てAtCoderってなんじゃいって説明からすると競技プログラミングのコンテストが日本語で行われているサイトです。アルゴリズム能力を問う数学問題を自動で解くプログラムを作成することを競うコンテストが行われているよ。
黄色ってなんじゃいって言う人に此方からの引用で一言で言うと、
- 黄色からは化け物。競プロの問題を解く機械だと思っておけば良い。
https://chokudai.hatenablog.com/entry/2019/02/11/155904
アクティブユーザーならだいたい国内なら上位1%、世界なら3%に入ります。要はわりと強いと言っていいのかなと。競プロ強い人のtwitterが目立つ現象と後に書く競プロ部のメンバー変遷でだいぶ色感覚がマヒしがち。
スマブラのVIPが上位3.9%らしいので、数字だけ見ればVIP安定層って感じですかね。たぶん全然違う。
自己紹介(VRC)
- 一応シェーダー勉強したいとか、VRでの教育にちょろっと興味があって始めた
- 最初はシェーダー勉強とケモノ友人がVRハマりだした便乗だったが、在宅しながらなんとなく聞いたこの公開講演がむちゃくちゃ面白かった以降、わりと興味増す
- 元々教育分野に興味があった教鞭の立場は選べたけどやめた
- かなりのケモナー
- エトワーニュくん(オリジナル3Dモデル エトワーニュ(Etoigne) - 猫印良品 - BOOTH)めっちゃ好き。増えて(切願)
- プレイ時間はSteamとOculus合わせるとだいたい1700時間くらい
Questから入ってるのも含めるともう少し - そこそこケモノVRを堪能してきた
- むしろ最近競プロお熱すぎて若干減ってる最初の目的に戻れてるともいえる
- といいつつIndexや寝具Quest2もしっかり購入
VRC競プロ部とは
【拡散希望】
— テッド(妹尾/セオ)@VRC競プロ部 (@cleantted_s) 2020年2月10日
VRChat民向けの競技プログラミングDiscord鯖「VRC競プロ部」作りました!!!
競プロやってる/興味がある方々はぜひ参加してくださいね!!
(メインはAtCoderなどの競プロになりますが、CTFなどに興味があるなどでもOKです!)https://t.co/pANchWE80v#VRChat
これ。
といってもこれだけじゃDiscord鯖なだけに見えますね。
AtCoderレート変化に競プロにまつわる個人的イベント書き込んでみた
— テッド(妹尾/セオ)@VRC競プロ部 (@cleantted_s) 2021年4月4日
1日1精進が結構効いてるのと、(書いてないけど)競プロ部に強い人が入ったあたりのタイミングで伸びてる pic.twitter.com/wHGP1nw6DZ
部長のツイートを勝手に引用しまくりながらこちらを元に主な活動をまとめてみようかなと。
コンテスト感想会
だいたいこれ。逆に言うと個人的にはこれが余りにも大きい。一回あーだこーだー(youtubeのAtCoderチャンネルでのトーク番組)でも話題になりましたね。
見た感じ2020年の4月ごろから始めた模様(私の参加は2020年の10月からです)。
基本的にはコンテストが終わって30分以内に部長のテッドさんがVRChatでインスタンスが立ちあげます。最近はたまに私も立ち上げます。
現在は基本的にAtCoderのコンテストのみです。
- どんな感じで解けたか感想を述べあう
- わかる人が解き方について解説する
https://twitter.com/amb_vrc/status/1328715853232099334 - 問題に関する典型のアルゴリズムの解説
https://twitter.com/amb_vrc/status/1401834229185400834 - 変わった解法ができたらお互いに述べ合う
https://twitter.com/amb_vrc/status/1403753530272276486 - 解き方に注意点があればその解説をする
https://twitter.com/amb_vrc/status/1403753530272276486 - 問題のキーワードに関連した話題を展開する
https://twitter.com/amb_vrc/status/1373671959582502917 - 実装方法を実際に説明する
https://twitter.com/amb_vrc/status/1376240789609570308 - 嘘解法疑惑が出た際にWriterがその場でハックしてafter_contestに追加されTLE
https://twitter.com/amb_vrc/status/1358236781548687363 - 他のコンテストの話(GCJ、CodeForces、TopCoder、CTFなど)この辺りは私も理解が少ない今年のGCJ予選とか全然存在もルールも全然知らなくて締切三時間前に大急ぎで解いた
- たまにらくがきしたりVRChatらしいあそび夜遅いから厳しいけど私は結構遊びたい
https://twitter.com/cleantted_s/status/1348531199057137664
https://twitter.com/cleantted_s/status/1355808290823839745
https://twitter.com/amb_vrc/status/1355818261103869953
https://twitter.com/amb_vrc/status/1340345626895118336
https://twitter.com/amb_vrc/status/1355818860373442561
https://twitter.com/amb_vrc/status/1360956259655032834
いろんな話になります。この会が楽しくて競プロやってるまである。
蟻本勉強会
こちらは模索しながらやってた会。
緑時代に蟻本を「とりあえず完全な理解はせずとも最後まで行こう」という方針で読み終えたのですが、当然理解度は非常に低かったのですが
読み直しに蟻本読書会したい
— あめんばー_VRC (@amb_vrc) 2020年12月27日
と呟いたら企画していいのよと部長からのプッシュが入った為見通しは一切ないけど企画したもの。
模索しながらだったんでひどい回になるときもありながらもほぼ毎回参加してくれることもあり部長には本当に頭上がりません。
だいたい議論展開は感想会と変わりません。流れとしては。
- 開催日を土日のコンテストがない18時や21時で設定
- 事前に蟻本に紹介されている問題を調べておき、公開
AtCoder 版!蟻本 (初級編) - Qiita めちゃくちゃお世話になりました
- 開催時に蟻本を読み進めながら、関連問題の部分まで読み終えたら問題に移り議論する
議論展開は感想会とほぼ変わりません。
https://twitter.com/amb_vrc/status/1401316408743522314
https://twitter.com/amb_vrc/status/1401318146053533698
だいたい一週一節ペースなんですがネットワークフローが重すぎて3週続いたり、ハフマン符号を将棋盤に活用した例のお話が非常に印象深い。
前の記事でも述べましたが、こういった単元別の議論展開については蟻本会が終わってもまた続けたい気がしてます。
その他私が認識してるもの
言うて私も競プロ歴そろそろ9ヶ月ってところなのですがあと認識してるもの
- イベント告知やお役立ち情報や精進情報Discordで共有
- TwitterやDiscordで質問しあう
- つよいひとがきて動揺する
- つよいひとがつよくなってお祝いする
競プロ部の変遷
色の変遷
確かになんというか、こうはなってるんですよね
— あめんばー_VRC (@amb_vrc) 2021年3月20日
競プロ部来た頃(灰)
「勉強になるなあ」(灰〜水が一人ずつの状況)
最近(水)
「勉強になるなあ」(水〜赤が一人ずつの状況)
ものすごくあがってる。もしかしなくても上げてる側な気もする。
私が来てから8ヶ月で暖色(黄色以上)が5人増えてる。
私自身はこの変遷に対して恩恵を受けた側なのでありがたかったです。
しかし「感想会の存在は知っているが、レベルが合っていなさそうで躊躇してる」というおはなしもやっぱり発生しちゃっていたので、どうしようって議論には時々なります。
以前は「ABC感想会 for Beginners(初心者向け感想会)」の開催もございました。不注意で初心者の枠を外れた議論する大失態をしたので深く反省してます…。
設備の変遷
私がたどった9ヶ月でも学習環境もいろいろと変遷してた記録。
2階建てホーム3Dモデル
2階建てホーム3Dモデル【VRChat想定】 - どなものおき - BOOTH
なんか最初の最初来た時はこれを使ってた気がします。QVペンを使いつつ、黒板を設置し、黒板を固定カメラで撮影できる機能をつけたもの。
すぐに下記のME ROOMに移行したため、詳細はあまり知らないです。
ME ROOM
一昨日のVRC競プロ部ABC感想会。imos法なんだそれーっ!ってなりD問題撃沈。F問題もそういえばunordered_mapとか言語学んで間もない時に軽いツールで使ったけど、メモリ管理の方向で数年ぶりに来るかーってなりました。今晩中にACしたい。BEは得意分野でした。
— あめんばー_VRC (@amb_vrc) 2020年11月17日
新しい発見あって楽しいです。 #AtCoder pic.twitter.com/9zhYtKJ7BR
VRChatおなじみめっちゃおちつくME ROOM。
最初はQVペンを使う感じで議論していました。
iwaSyncVideoPlayer
#VRChat
— テッド(妹尾/セオ)@VRC競プロ部 (@cleantted_s) 2021年1月10日
ARC111感想会 pic.twitter.com/mSwZYM5tKE
順序的には下記のおうらい亭スタジオと混ざり気味なんですが、VRChatのSync機能を使いYoutubeのライブ配信もできる状態になっていました。
これを使用してデスクトップ表示を行い、画面を共有して議論をしていくことが多々ありました。
ちなみにこちらのアセットには直接画面を見ずとも、手元のタブレットを持って見ることも可能です。
おうらい亭スタジオ
終了後は今回使用していたかた湯さんのワールドギミック遊び。ポスターセッションでもあった黒板に投影してくれる黒板をはじめ、黒板の表示が常に正面向いてくれるモノやみんなで黒板に写りこめたりペンの色を自由に帰られたり部分的な黒板けしができたりすごく技術力が高くて楽しかったです。 pic.twitter.com/eHhzwHC0Cj
— あめんばー_VRC (@amb_vrc) 2020年12月13日
元々は2020年12月12日に開催されたVirtualConference2020において、部長であるテッドさんが「VR空間でのリモート勉強会事例紹介~「競技プログラミング勉強会」」でポスターセッションをされていたのですが、その際に同時にあったかた湯さんのセッションに「VRChatでの快適なセミナーのための黒板実装の工夫」というのがありました。
VRChatでのQVペンは先ほどの画像と同じように「宙に文字が浮かぶ状態」になります。
ただ、こちらの黒板を使用すると「宙に浮かんでいた文字が黒板に投影される」というものになり、写真のようにしっかりと黒板に書けるようになります。あと写真に写り込める。
これ、よくないか?という話になりちらほら使用することに。
セミナールーム
#VRChat
— テッド(妹尾/セオ)@VRC競プロ部 (@cleantted_s) 2021年1月31日
ABC190感想会、リノールさんが作ってくださったセミナーワールドを使用、必要なものがそろっていてやりやすい!
DPにつよいねこちゃん pic.twitter.com/hCVNZj3fpz
そんな感じで議論の場としていろいろなものを試すようになった辺りに加え、ちょうど蟻本勉強会開始時期でもありました。
私の中でも「蟻本勉強会するならこういう環境がほしい」と思う事が増えてきました。
VRChatならワールドは素材であるアセットを使いまわすだけでも自由にワールドを作ることができます。なので、ちょうどいいワールドを作れないかと想像して、部長のテッドさんや同じく競プロ部のリノールさん(プログラミング・ワールド制作・VRやシェーダーに非常に詳しい方)にもお話していました。
ワールド制作については詳しくなかったので、相談した上でいろいろ調べながら頑張ってみようと模索しておりました。
そしたらリノールさんが一晩で要望通りに作っちゃった。
あまりにもつよい。
タブレットはローカルになってるし、黒板はしっかり設置されてるし、イワシンクは良い感じの大きさだし、レーザーポインタも揃ってるし。現在はほぼここでやってます。
リノールさんの創作物もたいへんすばらしいのでよかったら見てってください。
おうらい亭スタジオ-v2-
かた湯さんの黒板が一新されたぞー!!!って感じで感想会の後に遊びました。リノールさんもそのあといらっしゃったのでご紹介した!! pic.twitter.com/XCeAlj54bb
— あめんばー_VRC (@amb_vrc) 2021年6月5日
こちらは今月のことなので未導入ですが、黒板機能が進化。
消しゴムがちゃんと消しゴムになったり(以前は黒板と同じ色で塗りつぶしていた)、写真機能が強化されたり、大きさ切り替えられるようになったりといろんな機能が強化されています。
かた湯さんの黒板はココ!!!!!!!!!!!!!!
同期黒板(おまけ)
#VR #VRChat_world紹介
— コンソメinVRChat👩🎨スケブ受付してます (@konsome_vr) 2021年6月3日
「Complete Sync Blackboard」
プレゼン用やリモート授業用のワールドです。完全同期に対応してるので遅刻して後からワールド入った人もバンショが全て見れる!やったね!今回はここで民法のお勉強をしました!
めちゃめちゃ便利なので使ってみてね! pic.twitter.com/XhRYXJEHkz
こちらは気になってるからの紹介なんですが、NEET ENGINEERさんの作品です。同期が取れる黒板だそうです。見た感じレーザーポインター方式で書き込む感じでした。現状ワールドの書き込みは同期されず、後から入った人には何が書いてあるか見えないということはありますので、こういう仕組みも期待が広がりまくりです。
わたし自身のふりかえり
わたしはどうしてたかと言いますと
正直こんな気持ちで競プロ臨んでましたすみません絵
— あめんばー_VRC (@amb_vrc) 2021年6月21日
(特定の誰かに限定してるわけでもないので一部情報を保護しております) pic.twitter.com/xu19IS0CNO
冗談抜きでこれでした。よくやりすぎてないか不安になりました。
- 競プロ記事でも書いた通り元々興味深い分野だった
- 大学時代こういう議論の場に憧れてたが、ありつけなかった
- 常に目標にできる色感の人がいたわりと目標に一喜一憂しまくってた
- 自分視点、対等に議論ができる相手がいた
→自身の要素を加味するとたぶんVR以外だとここまで質問できなかった - 初学ゆえ新しい発見が多く、その実践がすぐに反映される場だった
- VRChat限定ではあるが、VRを通じた学習体制でいろいろ考えれた
- 強い人の教える能力が高さは勿論、バラエティに富んでいろんな方向から学べた
- 右も左もわからない状態から始めて、精神的な臨み方も教えてもらえた
- 人に教えて自分の理解を再度確認できるようになった
- 説明のために自分の中で納得の行く証明まで行き着かせやすくなった
- みんなかわいい(超重要)
いや〜〜皆さん頭良いのに加えて写真ポーズうまりすぎか?いいね〜〜パシャパシャパシャパシャ(クソ早口)
楽しかったです。こういう学びしたかったって感じでズカズカいってました。
本当に教えてくれる、議論ができる人、は大きかったです。こちらの動画のこの部分見た時も強く感じました。
あとケモノ界隈に顔出す頻度が激減したり、結果に対する感情しつこいくらいに丸出ししてたり、食いつく割に自分はたいして説明できない時もあったり他にもなんかありそうでなんかいろいろすみませんでした。
総じて良くも悪くも私「は」楽しんでた。というのが率直な感想です。
じゃあそれで場に与えた影響がどうなのか………というのは時々考えるのですが、正直私一人で考えるには全然想像ついてません。ちょっと自分でも戸惑ってます。
放っておいていい議題ではないですが、展開できる要素もないのでひとまずこの記事ではこのあたりにしようかと。
まとめおわり
というわけで、ざっと振り返った所こんな感じになりましたね。
- 感想会、蟻本勉強会などの催し
- 色や設備の変遷
- 私視点の恩恵として受けた点
まとめてみて思ったこと
- VRでの学習環境
個人としては大アリ状態。これは私は楽しんでたのと、元から期待してた補正が非常に大きいので、主観から脱しない意見です。通話で収まらない多様な距離感で触れ、家から参加ができ、設備も自在で、様々な動き方や割り込みができ、人が集まる。良いですよね - モチベーション維持
私はVRChatのQuestラジオ体操部にも時々参加させていただいているのですが、そこと同じで「誰かと活動をしていくこと」「屋内で地方問わずどこでもできること」「催しとして集まりを取り決めている」という環境を実現できることはとても強いと思います。いろいろな形でそんな空気を作り出してくれてるテッドさんはじめ、皆様には本当頭が上がりません。 - 情報の共有の仕方の課題
これは大きな問題ではないけど、とにかくVRでは外部からの情報共有が難しいです。議題の共有がわりとしづらいです。youtubeLiveは遅延もたっぷりです。あとHMDを外して戻してリアルとVRの往復の面倒さ。部長から普通にHMD外して蟻本めくってる音とかよく聞こえてくる。
デスクトップが見たいならXSOverlayなどでデスクトップを気軽に表示する方法こそありますが、全員が持っているとは限らない。持ってるとして電子書籍を使うにしても全員が持っているとは限らない。いろんな共有がわりと難しい部分は今もありますね。 - 設備についての課題
iwaSyncの遅延はかなり発生するし、共有できるのはほぼ一人なので、なんなら様々なスライドや資料の公開を複数人で出し合える環境なんかあれば嬉しいですが………VRChatでは厳しいかな?なんかを介して配信デスクトップの共有や割り込みができる環境、ないかなぁ。
黒板に関してはver2から更に進化するお話を聞いているのでかた湯さんには足を向けて寝られないです。 - 色感
どの口がと言うかもしれませんが、灰色から入らせてもらった身としても色んな人がこういう参加ができる感じにでお返しできないかなぁという考えはよくします。いまのところさっぱりわからない…。 - 久々にアバター改変したい
したいっていうか記事書いたらやる - エトワーニュくん吸いたい
吸いたい常時募集 - ケモノアバター摂取したい
もぐもぐぷはぁ - シェーダーつくりたい
だからそれも目的なんだってば
というわけで元から真面目に書いてませんでしたがそろそろふざけないと持たなくなってきたのでこのくらいにします。なんかあと一個くらい書きたかった気がするんですが、数日たっても思い出せなくなってきたので、思い出したら追記します。
何はともあれ、いったん記事はここでおしまいにします。
部長始めこんな感じで続けてきた私にお付き合いくださり本当にありがとうございます。競プロ関係あってもなくても、もしまた遊んだり話したりしてくださりましたら、何よりです。
それでは何卒。よろしくお願いいたします。